https://www.yomiuri.co.jp/national/20201021-OYT1T50103/

約1キロに及ぶ「あおり運転」でバイクを転倒させ、高校生2人を死傷させたなどとして、
神奈川県警は20日、あおった車を運転していた横浜市瀬谷区の防水工の少年(16)を
自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死傷)と道交法違反(ひき逃げ、無免許)の疑いで逮捕した。
21日朝には、車に同乗していた相模原市中央区の大工の少年(18)も危険運転致死傷容疑の共犯として逮捕した。

発表では、少年2人は2月16日午前3時50分頃、神奈川県綾瀬市内で乗用車を運転中、
前方の2人乗りのバイクに著しく接近するなどの危険な運転を繰り返し、死傷事故を引き起こした疑い。
バイクはカーブで道路標識柱に衝突、転倒し、運転していた同県座間市の男子生徒(当時16歳)が死亡、
同乗者の同県海老名市の男子生徒(17)も軽傷を負った。

調べに対し、防水工の少年は「自分がしたことに間違いありません」と容疑を認め、
大工の少年は「認めません」と否認している。

捜査関係者によると、けがをした男子生徒が「車にあおられた」と訴えたことから、
県警は現場周辺の防犯カメラ映像100点余りを収集・解析し、少年2人を特定したという。

逮捕された2人は「悪童」という不良グループのメンバー。県警は、このグループがバイクに乗った若者を車で追い回し、
金品を脅し取る非行を重ねていたとみている。