0001朝一から閉店までφ ★
2020/12/09(水) 09:47:24.86ID:thKjunIN9author Dharna Noor - Gizmodo US
[原文]https://earther.gizmodo.com/tar-sands-pollution-is-giving-otters-limp-dick-1845777573
(岩田リョウコ)
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Image:Shutterstock
人ごと...動物ごと? とは思えないので、なんとかして!
カワウソくんたちのアソコが石油汚染廃棄物のせいでどんどん弱くなっているとの研究結果が学術雑誌「ケモスフェア」で発表されました。生殖能力ではなくて、骨自体が弱くなってきてしまっているんだそう。「どういうこと?」と思わずクリックしたくなるようなタイトルですが、これ本当に大まじめな話で、とっても悲しい事実なのです。
カワウソのアソコと石油汚染の関係
カナダのマクマスター大学の研究者たちは、世界最大級の原油埋蔵量を誇るアルバータ州の原油拠点の周辺に生息するカワウソの個体数を調べました。ここでは多くのオイルサンド(油砂)もしくはタールサンドと呼ばれる極めて粘性の高い鉱物油分を含む砂岩が開発・生産されています。
原油に含まれる化合物がある種の動物の繁殖成功度を低下させるというのはすでに明らかになっていますが、今回はカワウソの陰茎骨を調査してみようということに。30匹ほどカワウソを捕獲し、CTスキャンで検査しました。
捕獲したカワウソと汚染の少ない他の地域のカワウソの陰茎骨を比べてみると、汚染が少ない地域のカワウソの陰茎骨は丈夫で骨密度が高いことがわかりました。研究チームは、骨が弱くなる原因は炭化水素との接触なのではないかと結論付けています。
またこの地域内・外の毛皮貿易業者から入手したカワウソの死骸からも陰茎骨を採取し、どれくらいの負荷に耐えられるかをテストしました。するとやはり、原油拠点近くに生息しているカワウソの陰茎骨は他の場所のカワウソの陰茎骨よりも折れやすいことがわかりました。
人間の生殖機能に影響を与える可能性も
この研究の著者は、アルバータ州のカワウソの陰茎骨が弱くなってしまっていることは、生殖機能を低下させ、それによって食物連載のピラミッドに影響を与えていると話しています。
カワウソは特定の環境条件に影響されやすい種で、環境条件や環境汚染を調べる目安となる「指標種」とされています。研究者たちは、タールサンドの汚染がカワウソだけではなく人間の生殖機能にまで影響を与える可能性を危惧しています。
でもちょっと不思議なことは、アルバータ州の石油汚染ではカワウソのアソコの骨が弱くなりましたが、汚染物質に含まれるストロンチウム、鉄、レテンなどは陰茎骨を強くするともいわれているのです。どっちがどっちなんだか!
どれくらい影響があるのかなどを知るためには、もう少し研究が必要です。ただ、ひとついえるのはカワウソくんたちのアソコが立派に役目を果たせるように、生息地域から原油を取り除いてあげて!ってことですね。
source:Chemosphere
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0045653520331179
https://www.gizmodo.jp/2020/12/tar-sands-pollution-is-giving-otters-limp-dick.html