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犯罪と気づくも「友達信じたかった…」安易に持続化給付金の不正 自首した女子大生が語った後悔
https://news.yahoo.co.jp/articles/8961af70951dc7f28544cb666e35ad22b1fc1127

 2020年、新型コロナの影響で苦境に陥った事業者に支給する「持続化給付金」を巡って、不正受給が次々に発覚しました。

 既に全国で300人近くが摘発されていますが、それ以上に多いのが「不正受給をした」など、自首を含む相談です。愛知県警によると、相談のおよそ6割が20代以下の若者といいます。

 友人に誘われて不正受給し、その後自首をした女子大生は後悔の念を込めて「背負って生きていく」と話しましたが、彼女はなぜ、安易に不正受給に手を染めてしまったのか。そして、なぜ不正受給がここまで若者の間で広がったのか、取材しました。

■「100万円もらえる」きっかけは幼馴染からの電話…犯罪だと確信しても引き返せなかった後悔

 国の持続化給付金の不正受給に手を染めてしまった愛知県内に住む大学3年生のリサ(仮名)さん。

リサさん(仮名):
「仲のいい友達が複数人グループであるんですけど、『100万円もらえる話がある』みたいな。最初は『お金がもらえる話がある』って話していて、やらないかって声をかけられたのがきっかけでしたね」

 きっかけは2020年6月、幼馴染の男性からの電話。疑いはあったものの、一緒に誘われた友人3人と話すうちに軽い気持ちで始めました。

 その後、指示されるままに必要な書類を準備する中で、疑いは強まっていきましたが、申請のための会場に行ったところで、それが「犯罪」であることを確信しました。

リサさん(仮名):
「今となってはわかるんですけど(給付金の申請会場だとは)全然知らなくて。もうしっかり(会場の)旗に書いてあるので、『持続化給付金サポート』みたいな。あ〜もう、法に…(犯罪に)手を染めてしまったなって」

 リサさん(仮名)は犯罪だと分かった段階で誘われた男性に、『これ(事件の記事)と酷似しているが、詐欺ではないか』と問い詰めましたが、男性からは『バレないから大丈夫』と言われたといいます。

 犯罪だとわかっても、なお引き返せなかったリサさん(仮名)。そこには、学生ならではともいえる仲間意識がありました。

リサさん(仮名):
「(犯罪だと)分かっていて、薄々気付いていた。確信を持った時に、たとえ仲良くてみんなやるからって、『私はやめる』って身を引けなかったのが後悔というか。
(誘った男性はお金を)もらっているんじゃないかなって。証拠がないから想像になってしまうのですけど、やっぱり自分に利益があることじゃないと、そんな仲の良い友達いっぱい誘わないじゃないですか、詐欺と分かっていて」

2に続く