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「発生から約1年3ヵ月が経った’20年11月中旬、事件に関与した可能性がある男性Aが別の事案で逮捕されるという情報が流れたんです。マスコミ各社がAを逮捕した警察署に集まり、現場は騒然となりました」(民放テレビ局担当記者)

Aは微罪で逮捕されたにもかかわらず、送検の際には顔写真を撮影するために各社のカメラマンが殺到した。

雑木林に囲まれ、隣家まで約300m。そんな茨城県境町にある「ポツンと一軒家」で、’19年9月に会社員の小林光則さん(当時48)と妻の美和さん(当時50)が殺害され、長男と次女が重軽傷を負った。事件発生は深夜で、月明かりもない中、小林さん夫婦は就寝中に襲われ、上半身を刃物でメッタ刺しにされた。

この凄惨な事件は目撃者の証言や物的証拠が乏しく、捜査は難航。迷宮入りも囁かれていた中で、突如してAが逮捕されたのだ。

「別件は微罪にもかかわらず、Aは長期にわたって身柄を拘束され、念入りに取り調べを受けています。警察当局はAの商品購入履歴の情報や防犯カメラの画像解析によって、いくつかの状況証拠を得ているようです。ただし、ガサが入ったAの自宅から凶器など決定的な証拠は見つかっておらず、またAにつながるDNAや指紋も茨城の事件現場には残っていません。

有力な目撃者は当時13歳だった長男ですが、事件のショックが大きく、面通しは難しいでしょう。結局、Aの供述を引き出すしかないのが現状です」(全国紙担当者)

小林さん宅の敷地は今も茨城県警によって、黄色いテープで規制線が張られて近づくことはできない。近所住民はこう語る。

「つい先日、二人組の刑事が来ましたね。はっきり言わないので何の話かよくわからなかったんですが、確かに最近になってよく警察が来るようになりました」

犯人はAなのか。事件の関係者はいま、固唾を呑んで事態を見守っている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b86012f4820f6973267bc810b573761afd554e55