※統一まで84942秒
https://news.yahoo.co.jp/articles/03f64a9dd1c55d75321410f15c0e034bf2186d24感染者は10万人を超えた

写真:現代ビジネス

 日本はコロナ禍の「第3波」に苦しんでいるが、WHO(世界保健機関)の発表によれば、感染者が一人も出ていない「地上の楽園」が、アジアに1ヵ国だけある。金正恩委員長の統治が10年目に入った北朝鮮だ。

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 だが実態は、WHOへの報告とはかけ離れているという。平壌駐在経験もある中国の北朝鮮ウォッチャーが証言する。

 「中国はこの一年、大量のマスクや防護服、消毒液などを北朝鮮に援助してきたので、実態を掴んでいます。この年末で、北朝鮮国内のコロナによる死亡者数は、6000人を超えた。感染者は10万人を超え、なお増え続けているのです」

 死亡者数で見れば、日本の2倍以上だ。いったいどんな対策を取っているのか? 
 「北朝鮮でコロナ対策を取れるのは幹部だけです。金正恩委員長は、コロナを恐がって10月以降、現地視察を基本的にストップし、引きこもりのような生活を送っています。

 一般市民は、『80日戦闘』の真っ最中で、零下20度近い中、暖房もなく、朝から深夜まで働かされている。中国製マスクは月に1〜2枚しか支給されず、毎日洗って使っている状態です。

 もしも熱を出せば、それが過労によるものであっても、『コロナの疑いあり』として、検査もなく隔離施設に入れられる。施設には食糧も医療設備もなく、あるのは使い回しの体温計だけなのです」

 「80日戦闘」とは、1月中旬に予定している第8回朝鮮労働党大会で、「元帥様(金委員長)の成果」を誇示するため、10月以降、全国民に強いている強制労働だ。

 北朝鮮は、中国製ワクチンの一刻も早い提供を求めているそうだが、それも幹部からということになりそうだ。

 『週刊現代』2020年12月26日・2021年1月2日号より

週刊現代(講談社)
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