小谷さんと自宅を改装した「津山 寺山修司館」
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 劇作家、詩人、歌人、映画監督など多くの分野で活躍した寺山修司さん(1935〜83年)の関連資料を集めた「津山 寺山修司館」が、津山市の民家にオープンした。直筆の手紙、詩集、書籍、映画ポスターといった約350点を展示し、多彩な魅力を紹介している。

 自宅の一部を改装して整備したのは、小谷啓子さん(66)。寺山さん主宰の劇団「天井桟敷」で演出に携わったことがあるといい、2016年に「津山寺山修司倶楽部」を立ち上げて関連資料の展示会を開くといった活動に取り組んできた。

 常設館は、昨年7月に亡くなった母須恵子さんの勧めで準備を進め、物置として使っていた約30平方メートルを活用。寺山さんの誕生日に合わせ、昨年の12月10日に開館した。

 館内には、寺山さんが著した舞台劇の詩集や対談集、映画のカタログ、レコード、雑誌などが並び、小谷さんが手作りした寺山さんの年譜もある。

 小谷さんは「寺山先生の言葉は現代社会にも通じ、若い人が共感できる。津山から発信し、多くの人に素晴らしさを伝えたい」と話している。

 午前10時〜午後5時。原則月曜休館。入館無料。
(2021年01月06日 18時26分 更新)

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