https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20210108/1030015211.html
急激な積雪 不要な外出控えて

強い寒気の影響で県内では上越を中心に急激に雪が積もっていて、新潟地方気象台は、上越の平地では大規模な交通への影響が出るおそれがあるとして、県内ではじめて「顕著な大雪に関する気象情報」を発表しました。

9日夕方にかけ除雪が困難なほどの大雪となるおそれがあります。

不要不急の外出を控え、交通への影響に厳重に警戒し、水道管の凍結などにも注意してください。

気象台によりますと、県内では10日ごろにかけて強い冬型の気圧配置が続き、特に9日夕方にかけては上、中、下越で除雪が困難なほどの積雪となるおそれがあります。

積雪は上越を中心に急激に増えていて、上越市では午後4時までの3時間に26センチの顕著な降雪を観測し、気象台は県内では初めて「顕著な大雪に関する気象情報」を出しました。

これは、短時間に大雪が降り、その後も積雪が続いて重大な影響が見込まれるときに、気象庁が県の地域を対象に発表する防災情報で、上越の平地では大雪による道路の通行止めや鉄道の運休など、大規模な交通への影響に警戒が必要です。
また、県内では佐渡市と粟島浦村を除く全域に大雪警報も出されています。

午後5時の時点の各地の積雪は、津南町で2メートル58センチ、上越市安塚では平年の3倍を超える2メートル36センチ、十日町市では2メートル34センチなどとなっていて、県内では9日にかけても短時間で多くの雪が降るおそれがあります。

9日午後6時までの24時間に予想される雪の量は、いずれも多いところで上越の山沿いで120センチ、中越の山沿いで110センチ、下越の山沿いで100センチ、上越と中越の平地で80センチ、下越の平地で70センチ、佐渡で30センチとなっています。

その後、10日午後6時までの24時間に降る雪の量は、いずれも多いところで上越と中越の山沿いで70センチから100センチ、下越の山沿いで70センチから90センチ、中越の平地で60センチから80センチ、上越と下越の平地で50センチから70センチなどとなっています。

気温も下がっていて、8日の最低気温は長岡市でマイナス3.6度、新潟市中央区でマイナス3度、上越市でマイナス2.7度などと、半数以上の観測地点で今季いちばんの冷え込みとなり、新潟市などほとんどの場所で最高気温が0度を下回る真冬日となっています。

10日にかけてさらに気温は下がり、県内で水道管の凍結が多発した3年前の平成30年1月下旬以来の低温となる見込みです。

新潟地方気象台は、9日夕方にかけては、大雪により交通への影響に厳重な警戒が必要だとして不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。

また9日にかけては落雷や竜巻などの激しい突風に、10日ごろにかけて雪崩、着雪、路面の凍結、それに水道管の凍結にも注意してください。

記録的な大雪となっている上越市では、狭くなった歩道をすれ違いながら歩いている人の姿が多く見られました。
雪が降る中、下校していた高校2年生の男子生徒は「思ったより雪がすごくて道がないので、歩いて帰るのも大変です。雪が足もしみて冷たいです。雪の影響で学校が早く終わって部活もなくなりました。去年よりすごい雪なのではやくやんでほしい」と話していました。

01月08日 18時26分 NHK