※毎日新聞

 東京都は14日、新型コロナウイルスの都内の感染状況などを分析するモニタリング会議を開いた。新規感染者の週平均が前週の約1・6倍になり、専門家から「爆発的な感染拡大を疑わせる水準で推移している」という声が上がった。

 4段階の警戒レベルは感染状況、医療提供体制ともに最も深刻を維持。新規感染者は現在のペースが続けば、1週間後に1日あたり約2800人に上るとの試算も示された。

 感染経路別では、家庭内の割合が6割近くとなる一方、会食も10・8%と増加。年末年始に親戚との集まりや年越しパーティー、若年層の会食での感染が多数報告されている。

 医療提供体制では、現在の感染状況が続くと1週間後に入院患者が確保病床(4000)を超える約4600人になるとし、都はさらに病床確保を行っている。国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は「通常医療も逼迫(ひっぱく)し、極めて深刻」と話した。

 小池百合子知事は新型コロナ患者の受け入れのため都立広尾病院で産婦人科の診療や入院を休止することについて、転院する妊婦に新しくかかる病院との出産費用の差額などを支援すると明らかにした。【内田幸一】

https://news.yahoo.co.jp/articles/b44e60364e49e79286eb8723fba35512bce8bbb3
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