※読売新聞

奈良公園(奈良市)に生息する国の天然記念物「奈良のシカ」に、スナック菓子などを与える不適切な行為が相次いでいることを受け、奈良県奈良公園室と保護団体「奈良の鹿愛護会」などは1日、「えさやり禁止キャンペーン」(28日まで)を始め、鹿せんべい以外の餌やりを禁止する看板を公園内に設置した。

奈良公園室によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で観光客が減ったため、「シカが飢えている」という誤解が広まり、菓子や野菜くずなどを与える人が増えているという。

キャンペーンでは、公園内など16か所に注意喚起の看板を設置するほか、7日までは不適切な餌やりが多発している場所で夜間パトロールも実施する。

奈良公園室の竹田博康室長は「シカは野生動物で観光客が減っても飢えることはない。鹿せんべい以外の食べ物を与えることはやめてほしい」としている。

2021/02/02 13:53
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210202-OYT1T50104/
https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210202-OYT1I50033-1.jpg