言い出せなかったおわびをつづった「第17回ハガキでごめんなさい全国コンクール」(実行委主催)の選考会が、高知県南国市商工会館であり、大賞に夫婦間の“秘密”をつづった大分市の女性の作品が選ばれた。3月21日から南国市内で受賞26作品が展示される。

 コンテストは、同市後免町で少年期を過ごしたやなせたかしさんの発案で始まった。今回は過去3番目に多い2333通が、佐賀県を除く46都道府県から寄せられた。この日は1次審査を経た406点を、関係者20人が審査した。

 女性は、「うめぇうめぇ」と夫が喜んで食べるサバのみそ煮は、実は電子レンジで40秒温めるだけのレトルト――と告白。親戚にも「料理上手」と自慢する夫への心苦しさをつづりながらも、夫婦のむつまじさがにじみ出た一枚に、平山耕三市長は「うらやましい」と笑顔だった。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210210-OYT1T50100/