※読売新聞

 新型コロナ感染拡大の影響で中止になった修学旅行の代わりに思い出を作ってもらおうと、川崎市は9日、遊園地「よみうりランド」(川崎市、東京都稲城市)を貸し切りにして市内の小学6年生の無料招待を始めた。

 対象は、川崎市立の小学校全114校の計約1万2280人。11日まで3日間に分け、午前9時から午後7時まで楽しんでもらう。

 市内の小学生は例年、栃木県日光市を1泊2日で訪れていたが、コロナ禍で中止となった。修学旅行に代わるものとして、川崎市がよみうりランドに協力を求めて今回のイベントが実現した。

 密を避けるため、子どもたちは各校から貸し切りバスで移動し、時間を4回にずらして入園。アトラクションに乗る際は、子どもたちは手を消毒し、係員が細やかに座席を拭いた。

 この日は高津、中原両区の34校約4100人が大観覧車やメリーゴーラウンド、ゴーカートに乗って歓声を上げた。中原小の男子生徒(12)は「友達と思いっきり遊べて最高のプレゼント。思い出に残ります」と喜んでいた。

2021/03/09 13:32
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210309-OYT1T50140/