トラブル連発みずほ、かじ取りは 4月から全銀協会長行

みずほフィナンシャルグループ(FG)の坂井辰史社長が4月から、全国銀行協会の会長に就く。
ただ、傘下のみずほ銀行がシステム障害などを2週間で4度も起こし、グループ全体の内部管理態勢を問われている。社会インフラを担う銀行界を率いる新トップは、多難な船出となりそうだ。

坂井氏は月内にも会見を開き、原因や再発防止策を自ら語る方針。みずほのこれまでの2回の会見は藤原弘治頭取が出席した。ただ、2019年導入の新システムは持ち株会社主導で移行しており、坂井氏の説明責任を問う声もあった。

その坂井氏は4月から全銀協会長になる予定。会長職は3メガバンクが輪番で務めている。現会長の三毛兼承・三菱UFJ銀行頭取が3月で退く予定で、後任に坂井氏が昨年内定していた。
みずほ側は予定通り業界団体トップを担い、就任会見も開く考えだ。ただ、「トラブルが4回も続くと、問題を起こした銀行が会長を務めてよいかという世論になる懸念もあるのでは」(大手行幹部)との声もある。

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