※2021年4月4日 22時36分

 【台北=杉山祐之】台湾東部・花蓮県で2日発生した特急列車脱線事故で、地元の裁判所は4日、列車と衝突した作業車の運転手の勾留を認めた。

 線路に滑落した作業車を駐車する際、サイドブレーキをかけていたかなど、過失の有無が捜査の焦点となる。

 取り調べを受けていた運転手は一時保釈され、帰宅していた。勾留される前、自宅に詰めかけた記者団を前に「最も深い謝罪の意を表する。捜査に協力し、責任を負う」との声明を読み上げた。

 台湾当局は4日、事故の死者数を50人に修正した。これまでに48人の身元が確認されたという。負傷者は202人になった。

 台湾の中央通信は4日、運輸安全調査委員会関係者の話として、事故直前の映像を分析した結果、先に作業車が線路に落下し、走ってきた列車が衝突したと報じた。直前にある別のトンネルの出口から事故現場までは約250メートルしかなく、時速100キロ以上で走る列車が停車するのは不可能だったという。

2021年4月4日 22時36分
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