※毎日放送

４月７日に過去最多となる８７８人の新型コロナウイルス感染が確認された大阪府では「医療非常事態宣言」が出されました。重症病床の実際の運用率が９割を超え、病床のひっ迫が深刻です。

　（大阪府　吉村洋文知事　４月７日）
　「医療体制が非常にひっ迫している状況です。１人でも感染者を減らすことが医療ひっ迫の回避につながるので、一人ひとりの感染症対策、府民の皆様の不要不急の外出自粛をお願いいたします」

　しかし現実の医療現場はもっと深刻です。医師や看護師などすぐに動けるスタッフが確保できず、重症病床の実際の運用率は９割を超えているのです。大阪狭山市の近畿大学病院は、１０床ある重症病床が既に満床。すぐに病床を増やすことは難しいと言います。

　（近畿大学病院　東田有智院長）
　「単純に２床３床ぐらいの増床は９００床あればどうとでもなるだろうという感覚をお持ちだと思うんですけれども、そんな簡単なものではない。一部医療を制限するということは崩壊につながってくるわけです」

　大阪府は、軽症や中等症を受け入れる病院で患者が重症化しても転院させないよう通知しました。さらに変異株に感染した疑いの患者は原則個室対応が必要なため、１人の患者で４人部屋を使わざるを得ない場合があるといいます。

　（十三市民病院　西口幸雄院長）
　「４人部屋に１人ですから、かなり確保できる病床は減りますよね。変異株の扱いをちょっと変えていかないといけない。実際の運用上パンクするんじゃないですかね」

　医療崩壊の危機が迫る大阪府。厳しい対応が求められています。

4/8(木) 12:28配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/c24ccf97c7bb87b2867ecc5bad9d43ba3d8f1d21


【速報】大阪府、新たに905人感染　過去最多　4月8日 ★7 [アリス★]
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