通貨主権を持つことは、その国が財源の心配をせず、国民の安全と幸福を最優先できることを意味する。みなさんの税金は少なくとも国家レベルでは、何の支払いにも使われていない。政府は「私たちの」お金など必要としていない。

主要なポイントは、「政府は支出のために自らの通貨を借りる必要がない!」ということである。政府は、銀行、企業、家計、外国人が利息を得るための手段として、利息の付く国債を提供している。これは政策上の選択肢であって、必要不可欠なものではない。政府は支出する前に国債を売却する必要はない。それどころか、銀行が国債を購入するのに必要な現金通貨や準備預金をまず政府が供給していなければ、国債を売却することもできない。政府は、支出すること(財政政策)、もしくは貸すこと(金融政策)のいずれかによって、現金通貨と準備預金を供給しているのである