加藤官房長官は12日、福島、宮城両県で震度6強を観測した2月の地震直後、自身が行った記者会見の画像が改ざんされ、ツイッターに投稿されたことについて、「国民に混乱や誤解を与えかねない」と述べ、政府としてツイッター社に削除などの対応を求めたことを明らかにした。

 偽の画像は、会見の場で加藤氏が笑みを浮かべているもので、「不謹慎だ」などのコメントとともにツイッターで拡散した。

 テレビの映像から切り取られていたが、実際の放送には笑っている場面はなく、読売新聞が依頼した専門家の鑑定で、表情が改変された可能性が高いことが分かっている。投稿は12日までに削除された。

 加藤氏は同日の記者会見で、「被災地のみなさんにも大変不快な思いをさせており、許されるものではなく、看過できない」との認識を示した。政府の偽情報対策については「(ネット利用者が)発信源を確かめ、拡散前に立ち止まって冷静に判断することなど、偽情報に惑わされないための啓発を行っていきたい」と述べた。

4/12(月) 20:09 読売新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/93647b133023db55f67cde5334ca9ea03ffbe044

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