大阪府の吉村洋文知事は14日午後、大阪府庁で定例記者会見を行い、新型コロナウイルスの感染っ急拡大を受け、府民に対し不要不急の外出の自粛を改めて呼びかけた。また、昨日の新規陽性者数が1099人だったことで緊急事態宣言に対する考え方はという記者の質問に対し「5日から適用している『まん延防止等重点措置』で感染者数が抑えられていなければ、緊急事態宣言を国に要請したいと思っている」と述べた。

「不要不急の外出の自粛、この徹底をよろしくお願いします」

吉村知事は、会見の冒頭で現在の大阪府の感染状況について「危機感を強めている現状で、医療体制が非常にひっ迫している状況です」と述べた。

 そして、府民に対し「不要不急の外出の自粛、この徹底をよろしくお願いします。府県をまたく不要不急の移動の自粛、これもお願いしたいとおもいます。変異株の影響もあり、感染速度が早いということと、重症かしやすい特徴もあります。府民のみなさんにいまいちど基本的な感染対策をお願いします」と呼びかけた。

大阪府内では「若い世代」で伸びが高い状況

また、現在の感染状況をみて20代から30代の感染状況をみても、若い世代で伸びが高い状況になり「鈍化の傾向も見られない」と説明。また、大阪府内では、3月20日に55人だった重症者数が、現在は233人となり24日間で187人増加という状況を説明した。

 吉村知事は、14日夜に新型コロナウイルス対策本部会議を開催することを発表した。

 このことについては「陽性者も1000人超え、より強く不要不急の外出のよびかけを徹底したいこと。若い世代でも感染が広がっている傾向にあり、学生の陽性者の割合が10%という、これまでみられなかった事例もみられるようになってきているということから、学校における対策を強化したいという思いで本部会議を開催する」と説明した。

知事「僕としては強い危機感を持っています」

 報道陣からは、現在の感染状況をみて、緊急事態宣言に対する考え方を問う質問もあった。

 それに対し、吉村知事は「5日からまん延防止等重点措置を適用していますが、新規陽性者数の減少など感染拡大のヤマが抑えられていれば、まん延防止等重点措置を徹底してくださいとなるが、そうでない場合は、緊急事態宣言を要請したいと思っています。前回の緊急事態宣言よりも、より強い内容の緊急事態宣言を要請したいと思っています」と述べた。

 また、吉村知事は「発令するかどうかは国の権限ですから、僕としては強い危機感を持っていますから、まん延防止等重点措置が不十分ということであれば、ただちに緊急事態宣言を要請したい、その時はより、強い内容の対策が必要になると思っています」とも述べた。

4/14(水) 15:03 thepages
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