『今までの波と違う”20代の重症者”も…』変異ウイルスの脅威 最前線・阪大病院に見る危機的状況
カンテレ04月16日 17:42
https://www.ktv.jp/news/common/php/amp.php?id=276ca692_4a02_45b8_8b9b_9fed8fe00f6f
動画
https://www.youtube.com/watch?v=4Su5OaTeg6Y

危機的な状況が迫る大阪の新型コロナウイルス患者の重症病床。
大阪大学付属病院を取材すると、これまでとは明らかに違う変異ウイルスの脅威が見えてきました。

大阪大学付属病院 集中治療部。
専属の医師が全ての治療を行う国内でも数少ない集中治療室です。

本来、臓器移植や重い心臓病などの処置に使う集中治療室は、新型コロナウイルス感染症の重症患者で埋まっていました。

約8割が変異ウイルスに感染した患者です。
取材中にも、患者の受け入れの要請が…。

【大阪大学付属病院集中治療部 浅井看護師長】
「今から、2時以降でもよろしいですか?」

【浅井貴子看護師長】
「(重症患者が)若年化しているのが一つと第3波よりも急速に患者の重症化が早いので、週ごとにベッド数を増やしている」

処置を終えたばかりの医師に話を聞くことができました。

【大阪大学付属病院集中治療部・酒井佳奈紀医師】
「圧倒的に若い方が多くなっている。20代の全然病気がない元気な方とかが今週増えてますね。先週は若い方と言っても40代・50代で、医療従事者ですね。開業医とか介護の方とか接触の機会が多い方が多かったが、今週は普通の人たち。街中の普通に生活している人たちが増えてきている感じで。今までとは違うレベルの波が来るんじゃないかなと。まだ(感染拡大の)序盤じゃないかな」

今週新たに、4床を追加し30床ある集中治療室のうち14床を新型コロナの重症患者用に。
12床が埋まっています。

病院長は、今後も重症患者が増えれば他の治療への影響は免れないと話します。

【大阪大学付属病院・土岐祐一郎病院長】
「実際にニューヨークでは全ての手術をストップした。それはありうるとは思ってます。外から見ためはぐしゃぐしゃになっているわけではないが、中で(治療を優先する)患者の選択が徐々に起きている。世間の雰囲気を見ていると十分皆さん自粛はしているので、変異型でなければピークを越えているはず。まだピークを越えていないということは、変異型の力はもう一段階締めないとピークは越えない」