https://www.recordchina.co.jp/b875112-s25-c30-d0052.html
日本政府が福島第一原発の汚染処理水の海洋放出を決定したことについて、中国や韓国が反発の声を強める中、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)である少女の動画をめぐって賛否両論が巻き起こっている。

動画には、山東省済南市に住む中学1年生だという少女が泣きじゃくりながら、母親の「しっかりと勉強して、周りの人に影響を与えていけばいいのよ。あなたの力で少しでも貢献すれば」という言葉にうなずく様子が映っている。

母親によると、少女は日本政府が処理水の海洋放出を決定したことを聞いて憤慨し大泣きしたという。動画にはこのほか、日ごろから環境保護への意識が強いという少女が、妹に「私たちがこのまま変わらなければ、数世代後には地球上の水資源は枯渇するかもしれないの」と語りかける様子も映っている。

動画を紹介した中国メディアの海客新聞は「この様子に心が締め付けられる」と伝えている。動画は環球網や頭条新聞といった他の中国メディアでも紹介され、微博でも大きな反響を呼んだ。

ネットユーザーからは「この子は純粋だ」「怒るのは当然だ」「子どものころから環境保護の意識を持って育ってきて、突然誰かがそれを破壊することをしたら、つらいのは当たり前」「彼女こそ真の環境保護を憂う少女だ。海外メディアが宣伝する、口だけで怒りのポーズをして見せるあの環境保護少女(グレタさんを指している)などではない」といった声に多くの共感が寄せられている。

一方で、「ちょっと行きすぎでしょ」「まあそうなんだが、ここまでやる必要があるのかな」「わざわざ撮影する意図は?」「(少女の)知識レベル(の低さ)に心が締め付けられる」「国内にも汚染問題はたくさんあるのにね」といった声も多く、一定の共感を得ている。(翻訳・編集/北田)