https://www.asahi.com/articles/ASP4N43PCP4NUHBI00F.html
 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は20日、中国海南省博鰲で開かれている国際経済会議「ボアオ・アジアフォーラム」の開幕式でビデオ演説した。
中国への対決姿勢を鮮明にしている米バイデン政権を念頭に、「世界は覇道を求めていない」などと訴えた。

習氏は「新型コロナウイルスの洗礼を経た各国人民は、いかなる形式の『新冷戦』やイデオロギーの対抗にも反対しなければならないとはっきり認識した」と主張。
「中国はどこまで発展しても、永遠に覇権を唱えず、拡張せず、勢力範囲を求めず、軍備競争をしない」として、米国が唱える中国脅威論を牽制(けんせい)した。

習氏は一方、米国との協力を模索している気候変動などの環境分野について、「気候変動で共に国際協力を進めなければいけない」と呼びかけた。
22日から米国が主催する気候変動の首脳会談(サミット)への出席については言及しなかった。

フォーラムは中国を中心とした世界経済の先行きや国際協力について、世界中の政治家や専門家などが集まり議論する。
開幕式には他に韓国の文在寅大統領ら各国のリーダーらもオンラインで参加した。