北京市当局は金融街のビルについて、働く人の新型コロナウイルスワクチン接種状況に応じて色分けした標識を導入した。

政府からの圧力が高まる中で、市内のワクチン接種ペースを加速させる狙いがある。

ビルで働く人々の接種率が80%を上回れば緑色、40〜80%なら黄色、40%未満は赤となる。
金融街はビルの標識を緑色にするキャンペーンの先頭に立っている。

ワクチン接種率が低い場合の罰則などは発表されていないが、
多くのビルでは勤労者が容易に受けられるよう施設内での予防接種の実施が進められている。

取り組み強化の背景には、予防接種の遅れが経済再開を危うくしかねないという懸念があり、地元当局や雇用主への圧力が高まっている。

中国当局は6月末までに総人口の40%、約5億6000万人という接種目標を掲げている。
数千万人に上る国有企業従業員や共産党員、大学生は医学的理由がない限り予防接種が義務付けられる。

過去1週間で1日平均約450万回の接種が行われた。7月より前に目標を達成するには1日当たり500万回分の接種が必要になる。
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/210426/mcb2104261101014-n1.htm#:~:text=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3