市役所に家庭用サウナを持ち込むなどしていた大阪・池田市の冨田市長が、26日記者会見を開き、「一連の騒動のけじめと責任をとる」として辞職する考えを明らかにしました。
ただ、時期については高齢者に新型コロナワクチンが行き届いた時と述べ、明言しませんでした。

池田市の冨田裕樹市長をめぐり、市議会は、強い調査権限をもつ「百条委員会」を設置し、▼家庭用サウナの市役所への持ち込みや、▼職員へのパワハラ、それに、▼みずからの後援会の会長に市役所の駐車場の無料定期券を渡していたことなどを認定し、「不信任決議が相当だ」とする調査報告書をまとめました。
これについて冨田市長が26日会見を開き、「サウナ問題で世間を騒がせ市民に心配とご迷惑をかけた。市政を停滞させ、おわび申し上げます」と陳謝しました。
そのうえで、「一連の騒動のけじめと責任をとる」と述べ、市長を辞職する考えを示しました。
ただ、時期については、新型コロナの感染が拡大する中、「今は選挙をすべき時ではない」と述べ、高齢者へのワクチンが行き届いた時期とだけ説明し、明言しませんでした。
市議会では27日開かれる臨時議会に、市長が百条委員会で虚偽答弁をしたとして刑事告発を決める議案に加え、不信任決議案が提出される見通しでした。

NHK NEWS WEB
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