日本経済新聞(2021年4月29日 1:26)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM28EVL0Y1A420C2000000/

【ニューデリー=馬場燃】インドのモディ首相とロシアのプーチン大統領は28日、新型コロナウイルス対策などについて電話会談した。インドは4月中旬にロシア産ワクチン「スプートニクV」の使用を緊急承認している。インドでは1日あたりの新規感染者が約36万人と世界最多で推移するなか、これからインドでロシア産ワクチンを製造することを確認した。

インドは爆発的な感染の拡大によって、国内で使用するワクチンの供給が滞り始めている。今までインド国産の2種類を製造していたが、ロシア産のワクチンも追加する。インドで生産するロシア産のワクチンはインド国内だけでなく、ロシアや第三国で利用することも想定している。

両首脳は外交面で協力するため、外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を新しく設けることでも合意した。モディ氏は会談後に「インドが感染拡大と戦うなかでプーチン氏の協力に感謝を述べた」とツイートした。