http://news.searchina.net/id/1698824?page=1
 中国は現在、約200発の核弾頭を保有しているとみられるが、米国防総省の発表によると、今後10年間で少なくとも倍増する可能性があるという。そんな中国からすると、日本が核兵器を製造する能力があるのかどうかが非常に気になるようで、ネット上で度々議論が交わされている。

 中国メディアの百家号はこのほど、「日本は核兵器を製造できるのか」と問いかけ、3つの制限があるため日本は核兵器を製造できないとする記事を掲載した。

 記事はまず、日本は戦前から原子力エネルギーの研究を始めており、戦時中には原子爆弾の研究にも取り組んでいたと指摘した。敗戦で研究はストップしたものの、人材とデータは残り、原子力エネルギーの研究開発を継続したと説明した。

 そして、現在では日本国内に多くの原子炉があり、原子力エネルギーの利用という面で日本は世界でもトップレベルの技術力があると記事は指摘した。そのうえ、日本は核兵器の原料ともなるプルトニウムを大量に保有しているので、「日本は核兵器製造に必要な技術と原料は持っている」と主張している。

 しかし、それでも日本は核兵器を製造できないのは3つの制限があるからだと記事は分析した。それは、日本の核兵器開発は「米国が許さない」、「国際社会が許さない」、「日本国民の感情が許さない」ことだという。国民感情について言えば、日本は世界で唯一の被爆国であるため、反核の感情が強いというのはあるだろう。

 とはいえ、中国では日本の核武装に関する話題がたびたび出ており、日本の軍事力を分析する記事も非常に多い。それだけ中国は日本の潜在的な力に恐怖と警戒心を持っているからなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)