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“夜の街”から昼の仕事へ女性急増 向きの職業は?

緊急事態宣言の延長で、飲食店からは悲鳴が上がっています。

 9日午後7時半の銀座コリドー通りは、飲食店が立ち並び、以前は歩けないほど多くの人が行き交っていたということなのですが、現在は休業している店が多く、人通りはほとんどありません。

 “ハイボールの聖地”と呼ばれるバー「ロックフィッシュ」は、ノンアルコールでの営業継続を決断しました。

 そこで看板メニューである“氷なしのハイボール”をノンアルコールで再現したのです。

 店主の間口一就さんは、「まさかの“禁酒法時代”が来てしまった」と話していました。

■“夜の街”で働く女性の「転職支援」急増

 コロナ前まで六本木のスナックに勤めていユウコさん(仮名)は、「時短で開けてても(お客さん)全く来なくなったんで。いきなりの収入ゼロ」と話します。

 ユウコさんは“夜の街”で働くことを諦め、昼の仕事を探し始めました。

 しかし、「やっぱり昼もコロナ禍で、そこまで募集はない。選んでる場合じゃないんで、職種何でもいいみたいな感じ」といいます。

 職種も給料の額にもこだわらず、がむしゃらに仕事を探すこと2カ月、ようやく事務の仕事を見つけました。

 ただ、ここにきて、また心配なことが…。

 ユウコさんは「オリンピック関係の仕事をしていまして、オリンピック中止ってなったら、今働いてる仕事ももうなくなっちゃう状況ですね」と話します。

 こうした夜の仕事をしていた女性に特化した、転職支援サイト「昼職コレクション」があります。

 1回目の緊急事態宣言の後、問い合わせが急増し、その後も転職希望者が引きも切らないといいます。

 そんな彼女たちに向いている職業と言えば…。

 株式会社ゼロベータの日詰宣仁代表取締役は、「夜で1番となり、上位になれる人って努力していますし、意外とマメなので、昼間の仕事の営業でも一緒じゃないですか。うちから紹介させてもらって決まるのは、営業の仕事が一番多いです。7割ぐらい営業」と話します。

 また、意外なところでは、システムエンジニアを目指す人も少なくないといいます。

 このサイトでは、条件を満たせば無料でプログラミングの研修が受けられるコースを先月から始めました。

■菅総理と尾身会長…“宣言解除”目安は?

 長引く緊急事態宣言で経済活動が制限されるなか、気になるのは宣言解除の目安です。

 菅総理大臣は、7日の会見で「解除基準については『ステージ4』。ここを脱却することが目安」と述べていました。

 一方、尾身会長は9日、NHKの番組で「『ステージ2』相当まで落ち着いた段階での解除が望ましい」との考えを示しました。

2021/05/10 13:21
テレ朝