旭川市で中学2年の女子生徒が死亡して見つかり、背景にいじめがあった疑いがあることについて、市の教育委員会は事態を重くみて、いじめを防ぐための対策を強化しています。

旭川市ではことし3月、中学2年の女子生徒が死亡して見つかり、市の教育委員会はいじめがあった疑いがある「重大事態」と認定し、第三者による委員会に諮問して本格的な調査を行う方針です。
調査は今月から本格的に始まりますが、市の教育委員会は事態を重くみて、いじめを防ぐための対策を強化しています。
具体的には、ほかにもいじめが疑われる事案がないかを把握するため、全ての市立の小中学校78校の児童や生徒およそ2万2000人を対象に緊急のアンケート調査や個別面談を進めています。
このうちアンケート調査は8つの項目に無記名で記入してもらう形式で、冷やかしや悪口など嫌な思いをしたことがあるかや、友人が嫌な思いをしているのを見たり聞いたりしたかなどをたずねています。
このほかすべての小中学校で命の大切さなどについて考える時間を設けるとともに、いじめに関する対応方針について教員が再確認するための研修を開くことにしています。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210511/7000033916.html