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名古屋市で2月に上演された舞台=「踊る。秋田」実行委員会提供

のぞき穴から舞台を鑑賞 コロナ禍逆手に個室風客席
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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、舞台公演やイベントなどが相次いで中止に追い込まれる中、コロナ禍を逆手にとった舞台が30日、秋田市の交流施設「アルヴェ」で上演される。

 1階の屋内広場に設ける特設舞台は、円形のステージをのぞき穴が開いた扉で囲み、外側に板で仕切られた個室風の客席を配置する。内部をのぞき見るスタイルにすることで、観客や俳優との密を避ける。

 のぞき穴は直径約2センチの丸形と郵便の投函(とうかん)口の2種類。観客は1回の公演につき28人まで入場できる。

 名古屋市を拠点に活動する「月灯(あか)りの移動劇場」主宰で舞踏家の浅井信好さんが考案。創作舞踏の先駆者石井漠(秋田県三種町出身)と、暗黒舞踏の創始者土方巽(秋田市出身)を顕彰する国際ダンスフェスティバル「踊る。秋田」が春期特別公演として企画した。

 舞台では浅井さんら3人が、コンテンポラリーダンスなどを披露する。

 フェスティバル・ディレクターの山川三太さん(67)=秋田市=が昨年12月、名古屋市であった移動劇場の公演を見て、コロナ禍でも楽しめる舞台として準備を進めてきた。山川さんは「コロナ禍だからこそ生み出される表現方法を楽しんでほしい」と話す。

 特別公演は午後1時、3時、5時の3回。入場料は1500円。「踊る。秋田」のホームページから申し込む。