2021年06月09日 18時09分 更新

地方経済


容器を刷新した「加茂川ペチュキムチ」
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 カット野菜製造のまるみや(岡山県吉備中央町円城)は、看板商品「加茂川ペチュキムチ」の容器を刷新した。乳酸発酵で発生する炭酸ガスが自然に抜けるため、未開封で保存できる期間が従来の2倍以上の1カ月間に延びた。遠隔地への販路拡大につなげる狙い。

 これまでビニール袋入りや、それをパック詰めして販売してきたが、ガスで袋が膨れてしまうため、賞味期限は12日間と設定していた。新容器は本体とふたのパッキンの間に微小な穴があり、そこから余分なガスが外に出る。同社の試験では1カ月たっても品質に問題はなく、腸内環境を整える乳酸菌は大幅に増えていた。

 同社のキムチは、鶏がらや貝柱のだしで唐辛子を煮詰め、野菜やアミエビをまぜた独自のたれを使用。手作業で白菜1枚1枚にたれを練り込んで仕上げる。保存期間の短さから主に地元の道の駅で販売していたが、容器変更後は山陽マルナカ(岡山市)の主要店舗などにも置かれている。

 300グラム入りで、店頭価格は550円程度。まるみやは「当社のキムチは時間をかけて熟成するほどうま味が増す。県内外で売り込みを強化したい」としている。

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