世界的に知られるオーケストラ、ニューヨーク・フィルハーモニックが恒例の野外コンサートを、
新型コロナウイルスの感染拡大以来2年ぶりに開き、2000人を超える聴衆が詰めかけました。

コンサートは9日夜、マンハッタンにある公園で行われ、およそ2000人が広場の芝生に寝転がったり用意されたいすに座ったりして、
オーケストラの演奏を鑑賞しました。

入場できるのはワクチンを接種した人か、ウイルス検査の陰性証明を持参した人となっていて、
訪れた人たちは「ニューヨークの中でも最高のイベントの1つなので皆が集まれてとてもうれしい」などと話していました。

また、コントラバス奏者として演奏に参加した日本人の岡本哲史さんは「夏のパークコンサートができたことは大きな一歩で、
これからだんだんと元の状態に戻ることを願っています」と話していました。

ニューヨーク・フィルは新型コロナウイルスの感染拡大で活動の休止を余儀なくされ、
夏の恒例となっていた野外コンサートを開くのは2年ぶりです。

ニューヨーク市では、18歳以上のおよそ64%が少なくとも1回ワクチンを接種するなど、
接種が進む中で経済活動を再開する動きが進んでいて、この日のコンサートは、芸術イベントも復活に向かいつつあることを印象づけた形です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210610/k10013077561000.html