https://news.yahoo.co.jp/articles/52e586ce387d4d53d3a20fb6a939039189a9a1f6
※リンク先に動画あり

海面を覆い尽くす茶色い膜。
トルコ・イスタンブールの海で、異常な現象が起きていた。
イスタンブールにあるヨットハーバーから見る海面には、「海の鼻水」と呼ばれる粘液が覆っていて、海の中が全く見えない。

別名「海の鼻水」。
植物プランクトンが放出する粘り気のある化合物で、細菌などが含まれている。
発生した原因について、専門家は「適切に処理されず流された廃水」と「気候変動による水温の上昇」だと指摘している。

いったい、どのようなものなのだろうか。
ヨットハーバーの許可をもらい、棒ですくってみると、ドロドロとした綿のようなものだった。

懸念されるのは、海の生き物への影響。
ダイビングクラブ会長は、「目の前の海岸で、20日ほど前に、エビが大量死した」と話した。
海底にたまった粘液で、酸素不足により、多くの海洋生物が窒息死しているという。

水中スポーツ連盟委員は、「海は今、ホラー映画のようです。海底の粘液を除去するのは、どんなに努力しても非常に困難。無理かもしれない」と話した。
トルコ政府は、粘液の除去や、海を守る抜本的な対策に乗り出した。
すべての下水処理施設に最新式の生物処理法を取り入れるほか、5年以内に、海中の酸素レベルを平均に戻すことを目指している。