田村明子 (ジャーナリスト)


2021年6月1日は、ニューヨーク市で1年数か月ぶりに新型コロナウィルスによる死者がゼロという日になった。

ニューヨークで新型コロナワクチンの接種が始まってから、およそ半年。
6月初頭現在ニューヨーク市の成人の57%が、2度のワクチンの接種を完了させている。

新型コロナウィルスの感染率も0.8%まで下がり、デブラシオ市長は「これはワクチンの効果の証明。
ニューヨーカーたちが、この危機を乗り越えるために正しいことをしようという強い意志を持って、ワクチンを接種した結果にほかならない」
とコメントした。

ニューヨーク州は、地下鉄など公共の交通機関などごく一部を除いて、
ワクチン接種が終了した人を対象に、屋外、屋内ともにマスク着用の義務付けを解除した。

とはいえ筆者も含め、まだまだ外出時にマスク着用を続ける人々も少なくない。
それでもパンデミックがピークだった昨年の、見知らぬ他人を極力避けるピリピリした空気は、もはやなくなった。


一時はゴーストタウン化したニューヨークも、ワクチンの接種率の上昇に平行して、順調に正常化しつつある。
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/23209

賑わいが戻ったニューヨーク(著者撮影)
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