群馬県教育委員会は2021年6月10日(木)、高校生が関係する自転車事故の低減に向け、約1500人分のヘルメットを調達するためのクラウドファンディングを実施すると発表しました。

 群馬県では高校生が関係する自転車事故件数が6年連続でワースト1となる中、致死率にかかわる頭部損傷を防ぐ安全対策の取り組みとして、高校生にヘルメットを着用してもらうためのモニター事業や、モデル校制度を設けています。しかし、着用義務化にはヘルメットの費用負担などでハードルが高く、2021年4月に改正された「群馬県交通安全条例」においても、着用は努力義務にとどまっています。

 そんな中、着用率の増加を目指し、モデル校2校の生徒約1500人が全員ヘルメットを着用できるよう、立ち上げられたのが今回のクラウドファンディングです。本プロジェクトの目標金額は5367000円となっています。

 実施されるのは、ふるさと納税制度を利用して行われる「ガバメントクラウンドファンディング」というもので、ふるさと納税による寄付金の使用先プロジェクトの一つとして、今回の「ヘルメット購入」を指定する形となります。そのため通常のふるさと納税と同様に、控除上限額内の2000円を越える部分について、税控除の対象となります。

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