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【6月16日 AFP】ダイヤモンドを見つけたと確信したシングルマザーのリール・マグドゥレラ(Lihle Magudulela)さんは、丘の中腹から掘り出した石を口いっぱいにほおばると、土を吐き出した。

 南アフリカの最大都市ヨハネスブルクから南東に300キロ以上離れた、クワズールナタール(KwaZulu-Natal)州クワフラティ(KwaHlathi)には、村外れで先週、牛飼いが水晶のような謎の石を掘り当てて以来、何千もの人が殺到している。

 ニュースは瞬く間に広がり、ただの石かもしれないと政府が警告したにもかかわらず、早朝から大勢の男女が、シャベルやつるはしで土を掘り返したり、素手で必死にかき回したりしている。

 多くの人が謎の石を見つけては、土の付いたまま脇に積み上げている。3人の子育てに奮闘するマグドゥレラさんは「これは本物」と顔を輝かせる。「車と家を買って、子どもたちを私立の学校に通わせるつもり」

 南アの最貧困地域の一つであるクワフラティは、何十年も続く高失業率が、新型コロナウイルスの流行でさらに悪化していたが、ダイヤモンドが見つかるかもしれないという希望の光が差し込んだ。

 10代の息子と乳児の娘を連れて、夜通し土を掘っていたプレシャスさん(38)は、「私たちは貧乏で仕事もない。でも、これですべてが変わるかもしれない」と語った。息子の手には、ピンポン玉サイズの透明な石が握りしめられていた。

■「ドバイ」を夢見て

 ヨハネスブルクの貧困地区アレクサンドラ(Alexandra)に住むトゥラニ・マニャティ(Thulani Manyathi)さん(36)は、4人の幼い娘を連れてクワフラティにやって来た。「ドバイ(Dubai)に住むつもり。大きな倉庫がある家が欲しい。これで人生が変わる」と話し、ポケットに入れたいくつかの石に触れた。

 さらに、「きょうは学校はなし」と述べた。「ダイヤモンドを掘るんだから」

 近くの町レディースミス(Ladysmith)で「外国人」が石を数百ランド(数千円)で買っているといううわさも流れているが、専門家らによれば、この石に価値がある可能性は極めて低い。

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