https://news.yahoo.co.jp/articles/5893c5dae1087be7735df96b1ffe0982e65b4383
南アフリカで20日、先週「ダイヤモンドラッシュ」を引き起こした謎の原石の正体が、ただの水晶(石英)であることが予備調査で明らかになった。

最大都市ヨハネスブルクから南東に300キロ以上離れた、クワズールー・ナタール(KwaZulu-Natal)州クワフラティ(KwaHlathi)には、
村外れで牛飼いがダイヤモンドとみられる原石を掘り当てて以来、何千もの人が殺到していた。
これを受けて政府は、地質学と採掘の専門家チームを派遣し、原石を集めて分析を行わせた。
結果は、一獲千金を目指して集まった人の夢を打ち砕くものだった。

現地当局は専門家チームの報告書に言及し、「分析の結果、この地域で見つかった原石は、ダイヤモンドではないことが確定した」と発表した。
「原石の正体は、水晶だった」
原石の価値は未確定だが、ダイヤモンドと比べて「非常に低い」とみられるという。

報告書によると、現場はドレライト(粗粒玄武岩)と呼ばれる火成岩のシル(岩体)の近くにあり、「ダイヤモンドが産出する場所ではない」という。
水晶は、アフリカ南部を覆うカルー超層群(Karoo Supergroup)という地層で多く見られ、ドレライトのシル近くで特に多く見られる。