新型コロナウイルスに感染し、療養していた大阪市北区のホテルから行方不明になっていた20代男性について、大阪府警は30日、大阪市内で身柄を確保し、覚醒剤取締法違反(共同所持)の疑いで逮捕した。18日に同容疑で逮捕された後に釈放されたが、22日から姿を消したため、府警が全国に指名手配して行方を追っていた。

府警によると、男性は住所不定の無職、劉翼空容疑者(20)=韓国籍。東署が18日、別の事件で大阪市内の民泊施設を家宅捜索した際、覚醒剤を隠し持っていたとして、施設内にいた劉容疑者を含む男女4人を同容疑で現行犯逮捕した。直後に劉容疑者の感染が判明。東署は健康状態や捜査状況を踏まえ全員を釈放し、任意捜査に切り替えた。

 劉容疑者は身元引受人に引き渡された後、大阪市北区のホテルの6階一室で療養。しかし、22日朝から姿を消した。室内の窓のレバーがこじ開けられており、府警は建物外側の足場を伝って立ち去ったとみて調べている。
https://mainichi.jp/articles/20210630/k00/00m/040/069000c