愛知県警は、NTTドコモから電話の回線使用料をだまし取ったなどとして、東京・新宿区の通信事業会社の実質的経営者の男ら15人を逮捕しました。不正に得た利益は30億円にのぼるとみられています。

 愛知県警によりますと、逮捕されたのは東京・新宿区の通信事業会社「BIS」の実質的経営者・渡部雅史容疑者(42)ら男女15人です。

 渡部容疑者らは去年9月、NTTドコモのかけ放題プランの規約に違反して、自動的に何度も発信を繰り返す機械を使う手口で、回線の使用料およそ570万円の支払いを免れた組織的詐欺の疑いなどが持たれています。

 愛知県警は、渡部容疑者らの認否を明らかにしていません。

 通信事業者の間では、電話を掛けた側から受けた側に対し「アクセスチャージ」と呼ばれる回線使用料が支払われる仕組みで、渡部容疑者らはNTTドコモと契約した回線で自社の固定電話などに大量の電話をかけ、多額の回線使用料を支払わせていたとみられています。

 渡部容疑者らが不正に得ていたとみられる利益は、およそ4年半で30億円以上にのぼるとみられています。アクセスチャージを悪用した犯罪の摘発は全国初で、愛知県警は実態解明を進めています。

7/1(木) 19:11 東海テレビ
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