静岡県沼津市で2020年6月、近くに住んでいた山田未来さん(当時19歳)を刃物で殺害したとして殺人罪などに問われた住所不定、無職堀藍被告(21)の裁判員裁判初公判が5日、静岡地裁沼津支部(菱田泰信裁判長)で開かれ、堀被告は起訴事実を全面的に認めた。検察側の冒頭陳述では、堀被告の執拗(しつよう)なストーカー行為や、殺害の動機が明らかにされた。

 起訴状などによると、堀被告は20年6月、無料通信アプリ「LINE(ライン)」などで複数回にわたり山田さんに交際、面会を求めるメッセージを送ったほか、同月27日にはアルバイトから自宅に戻った山田さんの首や腹などを包丁で刺し、失血死させたとされる。

 堀被告は頭を丸刈りにして、黒色のジャケットを着用して出廷。罪状認否で裁判長から起訴事実について問われ、「間違いありません」と真っすぐ前を見て答えた。

 冒頭陳述で検察側は、堀被告が大学の同級生だった山田さんに一方的に好意を寄せていたと指摘。何度もラインを送信し、山田さんが「他の人とラインした方がいい」と返しても、「好きな人とラインしているときが楽しいから無理」などと連絡を続けていたことを明らかにした。堀被告は、やりとりを断ろうとする山田さんに対し、「後悔することになる。ラインのやりとりはやめないで」「無視してもいいことないよ」などとメッセージを送り、山田さんは20年6月23日にラインをブロックしたという。

 検察側は殺害の動機について「ラインをブロックされ、逆恨みして殺害を決意した」と指摘。堀被告が自宅で山田さんに見立てた段ボールを包丁で刺す練習をするなど、計画的な犯行であることも強調した。

 山田さんは友人に対し、「ブロックしたら、逆上して何をされるかわからない」と相談していたという。

 山田さんの体には刺し傷や切り傷が49か所あり、検察側は「致命傷となるけがが多数あり、救命措置が早くても死が免れない状況だった」と説明。堀被告は山田さんを刺した後、死亡を確認するために呼吸や心拍の有無を調べていたことなども明らかにした。

一方、弁護側は、堀被告が山田さんとのやりとりを「生きがいのように感じていた」と説明。堀被告が小学生の時に、心臓の病気でペースメーカーを入れたことを明らかにしたうえで、「ラインをブロックされると、(生活に支障がある)使えない体だけが一生残ると思った。生きがいを奪った山田さんを殺害しようと考えた」と説明した。

 公判は6日も開かれ、被告人質問などが行われる。8日に結審する予定。

読売新聞 7/6(火) 8:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/5348a8261e29b71514f6ae697d0cf4796d194606

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