国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は6日、東京都内で記者会見し、巨額の公費を投じて建設された大会関連施設について「これから日本国民、東京都民が恩恵を受けるものだ」と強調した。開催都市の負担が大会ごとに大きくなっていることを報道陣に問われて回答した。

 大会は首都圏1都3県を含めて大半が無観客で実施され、収入の柱だったチケット収入が見込めなくなっている。バッハ氏は東京大会の成否について「歴史がどう見るかを今は判断したくない。未来の世代が判断すること」と現時点での言及を避けた。

 東京オリンピックの開幕後、バッハ氏が取材に応じるのは初めて。大会は8日に閉幕する。【岩壁峻】
https://mainichi.jp/articles/20210806/k00/00m/050/213000c