※2021/8/14 17:26(最終更新 8/14 19:56)

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない状況の中、そごう・西武や大丸松坂屋百貨店、高島屋、三越伊勢丹は14日、食品フロアなどで人数制限を開始した。百貨店の混雑が問題となる中、各社とも感染拡大防止に知恵を絞っている。

 百貨店では、阪神梅田本店(大阪市)で7月26日〜8月8日、地下1階と1階の食品売り場を中心に従業員計145人が感染。伊勢丹新宿店(東京都)でも12日までの1週間で53人が感染した。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は12日、東京の「人流5割減」を提言。対策の一つとしてデパートの地下食料品売り場などの人の流れ(人流)を挙げ、尾身茂会長は「デパ地下、百貨店の人流を強力に抑制してほしい」と訴えた。

 各社ともさらなる感染拡大を防ごうと躍起になっており、阪急うめだ本店(大阪市北区)では13日、混みやすい午後2〜7時は地下の入り口を出口専用とし、エレベーターも停止しないよう設定。経路をエスカレーターに限ることで人流を管理しやすくした。

 三越伊勢丹は狭い場所でのミーティングの禁止や在宅勤務の推奨に加え、昼食休憩は1人で取ることにしたほか、社内の指針を見直し、感染予防効果が高いとされる不織布マスクの使用を「推奨」から「徹底」に改めた。東武百貨店は、食品フロアの入り口で担当者が目視で人流を確認しており、池袋本店では食品フロアの職員用休憩室に空気清浄機を設置したほか、従業員用の喫煙所を閉鎖した。

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毎日新聞: そごう・西武、大丸松坂屋、高島屋…デパ地下など入場制限スタート - 毎日新聞.
https://mainichi.jp/articles/20210814/k00/00m/040/154000c