読売新聞2021/09/03 14:50
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210903-OYT1T50176/

長崎国際大(佐世保市)は、米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチン接種を受けた学生らの副反応などについて調査した結果を公表した。接種後に発熱などを訴えた人のうち8割以上が、1、2回目とも発症後3日以内に症状が治まっており、同大は「ワクチンを打つメリットは大きい。接種するかどうかを判断する材料にしてほしい」としている。

同大は6〜8月、学生や教職員、地域住民ら約4000人を対象に職域接種を実施。アンケートは接種後に行い、1回目は1877人(男性635人、女性1242人)、2回目は1496人(男性504人、992人)が回答した。

調査結果によると、発熱や倦怠(けんたい)感、筋肉痛など全身の症状を訴えたのは、1回目が48%だったのに対し、2回目は88%に増加した。

特に、接種後に平熱より1度以上高い発熱があった人は1回目の22%に比べ、2回目は81%と大幅に増えていた。接種部位の腫れや痛みは1回目が82%、2回目は85%と、大きな差はみられなかった。

発症率は1、2回目ともに、女性の方が男性より高かった。1回目では、全身の症状が男性32%に対して女性は56%、接種部位の症状が男性73%に対して女性は86%だった。2回目では、全身の症状が男性80%に対して女性は92%、接種部位の症状が男性79%に対して女性は89%だった。

いずれの症状も、市販の解熱鎮痛剤などで対応でき、8割以上が3日以内で治まったという。