ことしの記録的な猛暑と干ばつの影響で、北海道産のタマネギやジャガイモなど野菜の生育不足が懸念されています。

家計への影響も心配されるなか、札幌では格安の青果店も登場しています。

タマネギの生産量日本一の北見市です。
タマネギの収穫作業が本格的に始まりました。
ことしは生育などに影響が出ているといいます。

(JAきたみらい玉葱振興会 加藤英樹会長)
「タマネギの葉自体がもう焼けあがるみたいな形で根っこもやられてしまったのでなかなか肥大につながらず、例年から比べてもだいぶ小ぶりな感じになってしまいましたね」

原因は記録的な猛暑と6月、7月の雨不足による干ばつです。

オホーツク管内では影響はほかの野菜にも。
干ばつには比較的強いとされるジャガイモです。

(JAきたみらい馬鈴薯振興会 石村博樹会長)
「この辺だともう規格外品になっちゃうかな。形がちょっと悪くなったり、うちとしてはだいたいいつもの平年作よりは3割ぐらいは収量が落ちるかなという感じで」

ジャガイモも比較的小ぶりなものが目立ちました。
雨が少なかった影響で形が安定せず、収穫量も平年より3割減の見通しで高値が見込まれています。


野菜の高騰が心配されるなか、札幌市内に9月オープンしたのが。

(樋口記者)
「札幌市北区に今月1日にオープンしたこちらの青果店ではトウモロコシやダイコンといった季節の野菜が破格の値段で販売されています」

連日、多くの買い物客で賑わっている青果店。
人気の秘訣は安さです。

この店では、例えばこちらのキャベツは1玉8円。
枝豆も袋に詰め放題で108円。

不作が見込まれるタマネギやジャガイモは。

(やお八 藤川欽三社長)
「こちら北海道産のタマネギで5玉入りで41円になります」

道産のジャガイモは1袋84円から95円。
100円以下の野菜が数多く並びます。

(買い物客)「スーパーより安いですね。この近くの」

(買い物客)「タマネギは絶対ですね」「高いからちょっとずつしかいま買ってないんで、助かります。思いっきり食べられますね。これだったら」

この店では全国各地に直接野菜を仕入れられるルートがあるため、格安での販売が可能だといいます。

(やお八 藤川欽三社長)
「農家さんから直接ですとか産地から直接、買ったりしていまして価格を極力、安くお客さまに提供できるように努力しております」

野菜の生育不足などが懸念されるこの秋。
青果店も経営努力をしながら、消費者に安く野菜を届けています。


9/7(火)16:41
https://www.stv.jp/news/stvnews/u3f86t00000bokfx.html