小泉進次郎環境相は14日夜、神奈川県横須賀市内で記者会見し、自民党総裁選(17日告示、29日投開票)で河野太郎ワクチン担当相を支持する考えを正式に表明した。「河野氏の突破力は政界でも群を抜いている。新型コロナウイルス時代に問われる改革の実行には突破力が不可欠だ」と述べた。

小泉氏は原子力発電などよりも再生可能エネルギーを優先導入する政府方針の決定に向け河野氏と連携してきたことを挙げ、「既得権益はエネルギー政策を巻き返そうと躍起になって攻撃している。攻撃に耐えられるだけの国民的な支持を集めたい」と語った。

「河野氏自身が『党風一新』だ。河野氏が首相になれば、日本は変わる」とも語った。有志の若手議員ら約90人が総裁選を通じた党改革を求めて「党風一新の会」を設立しており、同会に河野氏への協力を求めた形となる。

石破茂元幹事長が河野氏支持に回るとみられることから、石破氏に反目してきた安倍晋三前首相らに近い議員に反発が広がっていることについては「仮に石破氏に応援をお願いするから河野氏はダメだという理屈がまかり通れば、組織として健全な姿とはいえない」と牽制(けんせい)した。

「河野氏は防衛戦に挑んでいるのではなくチャレンジャーだ。(総裁選は)『切った張った』の世界。勝つことに(陣営が)一丸となってエネルギーを傾けないと先は見えてこない」と危機感も口にした。

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