新型コロナに感染していないことを確認する手段として政府が活用を検討している抗原検査キットについて、日本医師会の中川会長は、精度が低いため感染していないことの確認には使えないとの認識を示しました。

日本医師会 中川俊男会長
 「この(抗原)検査キットは無症状の方に実施して感染してないことを確認するものではない」

 政府はワクチンの接種が進む11月ごろをめどに、ワクチンの接種を終えた人や感染していないことを検査で確認できた人について、移動や飲食などの制限を緩和することを検討しています。感染していないことの確認には、PCR検査だけでなく簡易的な「抗原検査キット」についても活用を検討しています。

 これに対し、日本医師会の中川会長は抗原検査キットはPCR検査より精度が低いため、ウイルスの量が少ない軽症や無症状の感染者を見つけることは難しく、「陰性」の結果が出たとしても感染していないことの確認には使えないとの認識を示しました。

 抗原検査キットによる検査は、一定の症状がありながらすぐにPCR検査が受けられない人などに限って使うべきことを強調しています。


9月15日 TBS
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4360852.htm