「井筒八ッ橋」の敗訴確定 「聖護院」の創業年表示巡り

 最高裁第3小法廷(宇賀克也裁判長)は、京都銘菓八ッ橋の老舗「聖護院八ッ橋総本店」(京都市)がうたう「元禄2(1689)年創業」には正当な根拠がないとして、ライバルの老舗「井筒八ッ橋本舗」(同)が表示差し止めを求めた訴訟で、井筒側の上告を受理しない決定をした。
 14日付。
 請求を棄却した一、二審判決が確定した。

 文化2(1805)年創業の井筒側は「創業年の表示は、消費者の商品選択に影響を及ぼす可能性がある」と訴えたが、一審大阪地裁は「八ッ橋の起源には諸説あり、聖護院の唱える説が全て誤りだという確実な証拠はない」と指摘した。

共同通信 2021年9月16日 17時45分
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