炭酸飲料や緑茶など清涼飲料水の輸出が増えている。
全国の輸出量と輸出額は昨年、過去最高を記録し、今年もそれを上回る勢いが続いている。

コロナ禍前の訪日客急増で、日本製品の品質の高さが中国を中心に海外で広く知られるようになったことに加え、
コロナ禍の長期化による巣ごもり消費拡大も後押ししている。

大阪税関によると、昨年の全国の輸出量は、前年比15%増の14万5200キロ・リットルで、輸出額も12%増の342億円だった。
いずれも過去最高で、10年前の3倍の水準だ。今年1〜7月も、輸出量は9万7600キロ・リットル、輸出額は229億円と、前年同期を2割近く上回っている。

輸出先は金額ベースで、感染拡大前に日本を訪れた旅行客が多い中国と香港、台湾で5割超を占めている。

日本の清涼飲料水は品質の高さに加え、スポーツドリンクやコーヒー、
天然水に風味を付けたフレーバーウォーターなど、種類が豊富なことも人気という。

飲料大手のダイドードリンコ(大阪市)の担当者は「中華圏向けの麦茶には日本語表記のラベルを使い、日本製だとアピールしている。
日本のコンビニチェーンの現地出店が増えていることも追い風だ」と話す。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210921-OYT1T50177/

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