2021年9月26日

ミーを抱っこする窪田さん=21日、天城町西阿木名
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 天城町西阿木名の窪田庫人さん(93)の飼いネコの「ミー」(雄)が20日、自宅近くに出没したハブを退治した。思わぬ「恩返し」に窪田さんは「近所の人の通り道。もし誰かかまれたら大変だった。ミーありがとう」と目を細めた。

 ハブが出たのは同日日午後9時ごろ。窪田さんが家の外に出るとミーがハブをくわえていた。ハブは体長約50センチ。死骸を調べると、ミーが一撃でハブを仕留めたと思われる。

 ミーを飼い始めたのは約8年前。既に去勢手術を済ませていたため元は飼い猫だったと思われるが、やせこけて窪田さん宅に現れた。最初は「畑に悪さされてはかなわん」と追い払っていたが、次第に情が移り、餌を与え始めたという。

 窪田さんは「ネズミなどを捕らえて持ってくることはあったがハブは初めて」と驚く。「最近は野生化したネコがアマミノクロウサギなどの希少野生動物を捕食していることが報道されてネコばかりが悪者にされている」「世界自然遺産登録を機に、人もネコもクロウサギも幸せに暮らせる島になってほしい」と希望を述べた。

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