※2021/9/26 20:37

北総鉄道(千葉県鎌ケ谷市)は、他社と比べて割高とされる運賃を来年秋ごろにも値下げする方針を示した。持続的な経営と両立できる形で具体的な運賃を調整した上で、正式決定する見込み。同社は21年連続で黒字が続き、今年6月には値下げの可能性を検討すると表明していた。

同県の熊谷俊人知事が22日、県議会本会議で木下敬二氏(自民)の代表質問に答える形で明らかにした。熊谷知事によると、前日の21日に同社の室谷正裕社長が県庁を訪れ、「令和4年秋ごろに、通学定期運賃の大幅な値下げや、北総線内の移動の促進に資するような普通運賃の値下げを検討している」と伝えた。

同社関係者は特に通学定期の大幅な値下げを目玉として掲げ、「家計に直結する通学定期を値下げすれば、沿線自治体への子育て世代の入居が促進され、地域の活性化にもつながる」と指摘。「インパクトがある形で値下げしたい」と強調した。

また、新型コロナウイルスの影響で都心への移動が減少したことをふまえ、買い物客らが北総線内を行き来しやすい形も意識した値下げとする。

同社の沿線は近年、ベッドタウンとして注目され、中でも同県印西市では人口増が続く。平成11年度には447億円に達した累積赤字も、創立50周年を迎える令和4年度には解消できる見込みだ。

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産経ニュース: 千葉県の北総鉄道、来年秋ごろ運賃値下げへ.
https://www.sankei.com/article/20210926-53B6BB3CKRPIXGZI544P5Y3N3E/