8日後場の日経平均株価は前日比370円73銭高の2万8048円94銭と大幅続伸。2万8000円台回復は4日以来4日ぶり。朝方は、買い優勢で始まった。米議会上院の与野党が7日、12月初めまで連邦債務上限を引き上げることで合意し、米国債のデフォルト(債務不履行)が当面回避される見通しから、同日の米国株式が上昇。この流れを受け、株価指数先物買いを交え、前場後半には2万8321円35銭(前日比643円14銭高)まで上伸する場面があった。

時間外取引の米株価指数先物が高く、休場明けの中国・上海総合指数高も支えとなった。一巡後は利益確定売りに傾き、引けにかけて上げ幅を縮小した。週末要因に加え、米9月雇用統計の発表を前に手控え気分が強まった。この日算出の日経平均先物ミニ・オプション10月限のSQ(特別清算指数)値は2万8098円14銭。

 東証1部の出来高は13億5677万株、売買代金は3兆1984億円。騰落銘柄数は値上がり1746銘柄、値下がり358銘柄、変わらず79銘柄。

 市場からは「きのうに続く上ヒゲの長い陽線で上値が重い印象だ。ここから売り込む要因もないが、よほどインパクトのある材料が出てこないと買い進めにくい。当面は決算待ちで個別株物色の流れにシフトしよう」(準大手証券)との声が聞かれた。

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