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「選挙サンデー」となった24日、自民党の甘利幹事長は新人候補の応援で大分市にかけつけ、商店街の入り口で、街宣車の上から大勢の買い物客に呼びかけた。

 「今回は体制選択選挙だ。共産党が意思決定に直接関与する政権は、今まで日本にはない」

 甘利氏が「体制選択」と指摘するのは、立憲民主、共産両党が政権協力で合意し、多くの選挙区で候補者を一本化したことへの危機感の裏返しとみられる。

 自身の選挙も、立民候補との一騎打ちで接戦がささやかれている。このため、応援の合間を縫って地元の会合に足を延ばしたり、陣営幹部から電話で最新の情勢を聞き取ったりと、自らの支持固めにも気を配る日々を送っている。

支持者とグータッチする自民党の遠藤選挙対策委員長(山形市で)=24日
 甘利氏と並んで選挙を仕切る遠藤利明選挙対策委員長も同じ状況だ。地元では共産が候補者を取り下げ、対抗馬が立民候補に一本化された。

 遠藤氏は24日、公示後初めて地元の山形市で街頭に立ち、「接戦と言われて心配でならないが、仕事柄なかなか帰って来られない」と率直に打ち明けた。参院静岡、山口両選挙区補選の開票対応のため、夕方には新幹線に飛び乗り、東京都内の党本部へ戻った。

 自民幹部は、自身の選挙区を盤石にしたうえで応援に全国を飛び回るのが通例だ。党内では、「甘利、遠藤両氏でさえ、『楽勝ムード』ではないのだから、他の選挙区の苦戦は推して知るべしだ」(閣僚経験者)との懸念の声が出ている。