https://mainichi.jp/articles/20211105/k00/00m/010/135000c
国民民主党の玉木雄一郎代表は5日の記者会見で、同党と立憲民主党がともに先の衆院選の比例代表で略称「民主党」を使った問題を受け、有権者が今後混同しないよう立憲側と対応を話し合う考えを示した。衆院選では両党の得票割合に応じて票を割り振る「案分」が多数発生していた。

 玉木氏は「両党で話し合い、有権者から明確な判別がつくよう変える必要がある。混乱はない方が良く、ぜひ見直したい」と訴えた。「我々は一貫して『民主党』」とも述べ、2018年5月に結党した旧国民民主党時代から略称「民主党」を使っている点も強調し、国民民主が「本家」だとの認識をにじませた。

 19年7月の参院選で旧立憲は略称「りっけん」を使用したが、20年9月に旧立憲が旧国民と合流して結党した現在の立憲は略称を「民主党」として届け出た。このため、今回の衆院選で「民主党」と書かれた票は札幌市で7万票以上、京都府で約4万8000票も発生。案分の作業で開票が予定より大幅に遅れたり、得票数の集計を間違えたりするトラブルも相次いだ。【古川宗】